トルコリラ、南アランド、メキシコペソ、最新の運用状況はこうなった。

冬山

高金利通貨ファンの皆様、お待たせしました。

3ヶ月ぶりの近況報告です。この間、米中の貿易協議が一定の合意に達するなど、世の中は比較的順調に推移している様子。年明けにアメリカがイランの革命防衛隊の司令官を殺害したときにはどうなることかと思いましたが、それも2、3日ですぐに収束ムード。概して平穏無事な状況が続いていますね。

高金利通貨は、必ずしも経済力が万全とはいえない国の弱小通貨でもあるので、世の中の動きの影響を大きく受けやすいです。平穏無事は、高金利通貨運用にとっては、何よりのごちそうですね。

最近3ヶ月の運用結果は?

早速、直近約3ヶ月の運用結果をご覧ください。

まずは、トルコリラからどうぞ。26万通貨保有してます。上が3ヶ月前の状況で、下が現在の状況です。

年月日ポジション損益スワップ損益トータル損益
2019/10/20△3,987,6202,810,832△1,176,788
2020/10/18△3,983,9002,926,028△1,057,872

お次は南アフリカランドです。120万通貨保有です。

年月日ポジション損益スワップ損益トータル損益
2019/10/20△1,225,0002,824,2641,599,264
2020/10/18△889,0002,965,4562,076,456

最後は、メキシコペソをご覧ください。9万通貨の保有です。

年月日ポジション損益スワップ損益トータル損益
2019/10/1630,5106,08736,597
2020/10/1853,82015,05168,871

各通貨ともポジション損益が改善し、スワップも着実に積み上がっています。しょっちゅう嵐に見舞われる高金利通貨ですが、少なくとも直近3ヶ月は平和な時代だったと言えそうです。

通貨別のパフォーマンスは?

直近3ヶ月の各通貨のパフォーマンスを並べたのが次の表です。

トルコリラ南アランドメキシコペソ
ポジション損益+0.08%+3.67%+4.39%
ポジション損益(レバ3倍想定)+0.23%+11.02%+13.17%
スワップ益(年率換算)+9.49%+6.18%+6.75%
スワップ益(レバ3倍想定、年率換算)+28.46%+18.53%+20.26%

ポジション損益の状況

ポジション損益は、通貨の価値の変動による建玉の損益を示したもので、1月18日時点での元本に対しての損益を割合で示しています。実際はレバレッジをかけて建玉を保有していることがほとんどでしょうから、仮に3倍のレバレッジをかけていると仮定して損益を計算したのが「レバ3倍想定」です。

トルコリラは、南アランドやメキシコペソに比べて対円での価値の上昇がほとんどありませんが、実はこの間、トルコリラは大幅に政策金利を低下させています。それにもかかわらず、通貨価値をほぼ維持していることに、現下のトルコリラの底堅さが見て取れます。

ここ数年の下げが急すぎたので、しばらくは下方硬直的な傾向が続くのかもしれません。

スワップ益の状況

スワップ益は、過去3ヶ月間のスワップ益を年利換算したものです。これもレバレッジを3倍にかけていると仮定して計算した「レバ3倍想定」を試算してあります。

大幅な政策金利の低下が行われたトルコリラは、スワップ益も相当低下しているのではないかと思われましたが、直近3ヶ月で見る限り、依然として南アランドやメキシコペソを上回るパフォーマンスを維持しています。ただ、今後、政策金利の影響がもう少し色濃く反映されていくでしょう。

平和な時代はいつまで続くのか?!

過去3ヶ月はいたって平穏でしたが、こと高金利通貨に関してはいつ天変地異に見舞われてもおかしくありません。今後も十分注意深く見守っていく予定です。

なお、トルコリラの政策金利が引き下げられていることは、ある意味、トルコリラのロングにとっては安心感という意味で非常に良いことです。高金利を続けるということは、いわば大きな爆弾を抱ているようなものです。いったん金利が引き下げられると、海外からの投資の逃避に伴う通貨価値の暴落が懸念されるからです。

現状、世界の株価等が好調なうちに少しでも軟着陸的に政策金利を引き下げておいてもらえれば、トルコリラを保有している身としては安心感が得られていいですね。とはいえ、大船に乗ったつもりとは行かないのがトルコリラ。今後の動きを注視です。

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