楽天モバイルが無料で使えなくなるので、キャリアの乗換えを検討中です。
楽天モバイルは、サブ回線として待受メインで利用してましたが、顧客を無視した衝撃のプラン変更を強要されることが決まっていますので、対応を余儀なくされました・・・
乗換候補の筆頭は、基本料0円を謳うpovo2.0(au回線)です。
povo2.0は、本当に0円で運用できるのか。一通り調べました。
本当に0円で使えるの?
いきなり核心から入ります。
povo2.0は、本当に0円で使えるサービスなのでしょうか。
結論は「純粋0円は無理だが、ほぼそれに近い経費での運用は可能」というものでした。(もちろん、利用形態によりますが・・・)
それでは、具体的に見ていきましょう。
まずは、そもそもpovo2.0ってどういうサービスなのかから、説明します。
基本料は0円。そこから有料トッピングを購入
povo2.0は、KDDIが提供する格安の通信サービスです。インターネットのみでの手続きを前提とした低コスト運用により、格安の料金を実現しています。
公式ホームページでも謳っている通り、povo2.0は基本料0円です。
【公式】povo2.0(KDDI)
そこから、必要に応じて、有料オプションを購入していく仕組みです。
有料オプションには、例えば「5分以内のかけ放題(24時間)」、「データ通信容量1GB(7日間)」などがあり、個人個人が、それぞれの利用実態にあったものを購入していくことになります。
ワタシの場合は、待受メインのサブ回線なので、基本的に有料オプションは不要です。
有料オプションを使わない基本料(0円)だけで、何がどこまでできるのか、その点が、検討に当たっての最大のポイントになります。
契約手数料は無料
基本料で何がどこまでできるのかを説明する前に、まずは、入口での大事な点を押さえておきましょう。
povo2.0は、契約手数料が無料です。
povo2.0への乗換えそのもので、経費が発生することはありません。
ちなみに解約する場合も無料で、解約に際して手数料が発生することもありません。2年縛りなど、期間による拘束もありません。
音声通話としての機能は普通に備わっている
それでは、本題に入ります。
まずは、音声通話から。
基本料(0円)だけでも、音声通話は可能です。発信もできますし着信もできます。
発信する場合、22円/30秒で課金されます。
着信には、課金されません。
以上から、基本料だけでも、電話としての最低限の機能は、普通に備わっていると言えますね。
au回線なので、それなりの通信品質が期待できます。楽天回線よりも品質的には間違いなく上でしょう。
有料オプションを購入すれば、通話かけ放題にすることも可能です。ワタシは不要ですが・・・
データ通信は、無料で通信量が無制限。ただし低速(128kbps)
お次は、データ通信です。
基本料(0円)だけでも、データ通信は可能です。通信量の上限はありません。
ただし、通信速度は低速(128kbps)です。
メールの送受信だけであれば問題ないですが、ウェブサイトの閲覧では、ストレスを感じる場面もあるでしょう。ストリーミングや動画の視聴などは無理ゲーです。
有料オプションを購入することにより、高速通信が可能となります。
逆に言えば、有料オプションを購入しない限りは、低速通信だけの代物です。ここに耐えられるかどうかが、基本料だけでいけるかどうかの最大の試金石となります。
ワタシは、待受けメインのサブ回線として利用するだけなので、データ通信に関しては、「通信さえできればいいや」ぐらいの感覚です。無問題です。
なお、有料オプションの中には、「データ通信60GB(90日間)」で6,490円、「データ通信150GB(180日間)」で12,980円など、楽天モバイルと比べても、価格的に遜色のない水準のものが用意されています。
データ通信の品質も、au回線ということでそれなりに確かなので、有料オプションを購入して、メイン回線としての利用も、十分検討に値します。
SMSも利用可能
基本料だけでもデータ通信が一応できることに加えて、SMSも利用可能です。
利用に際しては、送信を行った場合に、3.3円/通の課金が行われます。受信は無料です。
基本料無料なのにSMSまで使えて、なかなか侮れませんね。
有料トッピングの利用が必須(180日ごと)
さて、ここまで見てきたとおり、基本料(0円)だけでも、こだわらなければそれなりに使えそうなpovo2.0ですが、最大の問題が、これから説明する、有料オプションの利用を義務付ける極悪ルールの存在です。
povo2.0は、180日間以上有料トッピングの購入がない場合、契約を解除されます。
公式ウェッブサイトでは「契約解除になることがります」と書いてありますが、問い合わせたところ、基本的には、特段の事情がない限り、契約を解除すると明言されました。
音声通話やデータ通信のシステムを維持するのにもコストがかかっているので、完全無料で使わせ続けることはできないと、はっきり言われました。
基本料(0円)だけで、ずっとpovo2.0を使い続けることは、ルール上不可能です。
なお、3点ほど、補足の説明があります。
1点目は、無通告でいきなり解約されることはありません。
契約を解除する前に、事前の予告と確認を必ず行いますと説明されました。不意打ちはないようです。
2点目は、どんな安い有料オプションでも、使いさえすれば、その後180日は、契約解除に至ることはありません。
最も安い有料オプションは、「smash.使い放題パック(24時間)」で、値段は220円です。
これを2回使えば、ほぼ1年間、契約を維持できます。その場合の経費は、440円/年です。
ただし、「smash.」(←芸能人などの動画を配信するサービスです)に興味のない人にとっては、この有料オプションの購入は苦痛でしかありません。
3点目は、例外措置の存在です。
例外として、従量通話料とSMS送信料の合計が660円を超える場合は、たとえ180日間以上有料トッピングの購入がなくても、契約解除にはなりません。
音声通話の発信は、22円/30秒で課金されますので、ちょうど15分間電話をかければ、めでたく660円の通話料となります。
SMSの送信であれば、3.3円/通なので、200通送信すれば、660円になります。
これを年2回行うとした場合の経費は、1,320円/年です。
不要な有料オプションの購入よりも、こちらの方が心理的ハードルが低いと感じる人も、きっと多いことでしょう。
現時点で、運用コストは最安か
以上、見てきたとおり、povo2.0は、基本料(0円)だけでも、最低限の音声通話とデータ通信を使うことが可能です。SMSも使えます。
ただし、180日ごとに有料オプションの利用を義務付けるルールがあり、永遠に、基本料(0円)だけで契約を維持することはできません。
契約を維持するためには、最低限、440円/年の経費が必要です。(有料オプション購入の場合)
または、課金通話を180日ごとに、15分(660円分)行うことでも、契約を維持できます。
逆に言えば、この程度の経費さえ負担すれば、最低限の音声通話とデータ通信の機能を保持できますので、その気になれば、大手キャリアのみならず、どこの通信会社よりも、低コストでの運用が可能です。
ワタシは、おそらく前向きに、povo2.0への乗換えを検討することになると思います
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