議決権のスマート行使で500円。でも抽選なのね。あなたは参加する派?

猫

今は、株主総会集中シーズンの真っ只中ですね。今週後半から来週アタマにかけてが山場です。

株主総会といえば、三井住友信託銀行が議決権のスマート行使キャンペーンを実施しています。

500円のクオカードをもらえますが、抽選です。

当選確率は100分の1です(100人に1人が当選)。さて、皆さん、参加してますか?

スマート行使プレゼント

上の写真のようなチラシが、該当する会社の株主総会通知に同封されているはずです。

ワタシも、飽きるほど見ました^^;

さて、申し込むべきか、面倒くさいから無視するか?

1回申込あたりの期待値は5円

当選確率が1/100ですから、1回申し込んだ場合の期待値は、5円です。

もちろん、理論上の期待値であって、実際にあなたが1回申し込むごとに本当に5円もらえるわけではありません。1回申し込んだ場合の結果は、何ももらえないか(確率99/100)、500円もらえるか(確率1/100)のどちらかです。

ただ、申し込み回数を増やして、何回も何回も繰り返し申し込めば申し込むほど、1回あたりに得られる金額は期待値に近づいていきます。これを大数の法則(たいすうのほうそく)といいますね。

あなたが、10,000回申し込めば、1回あたり5円として、もらえる金額は50,000円に近づいていきます。

こう考えると、申し込む気になるでしょうか?!

正直、なんとも言えないですね・・・

さすがに10,000回申し込むというのは、どんな優待投資家であっても非現実的です。そもそも優待実施企業の数は、総数でも1,500社程度しかありませんし・・・

次は、数十回から100回ぐらい申し込むという前提で考えてみましょう。

20回申し込んだ場合のリターンは?100回申し込むとどうなるの?

優待クロスを頻繁に行う投資家でも、実際に三井住友信託銀行で議決権を行使するのは、数十回から100回程度が現実的なラインでしょう。

まずは本題に入る前に、簡単にアタマを整理しておきましょう。

1回申し込んだ場合の、報酬(リターン)をもらえる確率は、以下のとおりです。

  • 報酬0円(落選) 99%
  • 報酬500円(当選) 1%

1回だけだと、ほぼノーリターンです。お付き合いするほどの魅力はありませんね。

それでは、いよいよ本題に入ります。

20回申し込む場合の確率を見てみましょう。計算の仕方は省いて、結果だけ載せてあります。

  • 報酬0円(すべて落選) 81.8%
  • 報酬500円(1回だけ当選) 16.5%
  • 報酬1,000円(2回当選) 1.6%
  • 報酬1,500円(3回当選)  0.1%

当選確率が1/100なので、20回程度の申込では、それほどのリターンは期待できませんね。それでも、1回だけ申し込む場合よりは、だいぶ報酬(リターン)をもらえる可能性が高まります。

次に、100回申し込んだ場合の確率を見てみましょう、結果は以下のとおりです。

  • 報酬0円(すべて落選) 36.6%
  • 報酬500円(1回だけ当選) 37.0%
  • 報酬1,000円(2回当選) 18.3%
  • 報酬1,500円(3回当選)  6.1%

100回申し込んでも、1/3以上の確率でノーリターン(報酬ゼロ)です。

でも、それをわずかに上回る確率で500円の報酬があります。

注目すべきは、1,000円以上貰える確率もそれなりにあることですね。1,000円以上貰える確率は、26.4%(100% ー 36.6% ー37.0%)です。

どうです、申し込む気になりましたか?

ちなみに、ワタシ、これまでのところ全然、議決権のスマート行使をしておりません。議決権行使書はゴミ箱へ直行です。でも申し込むチャンスは、かなりの回数ありましのたので、申し込んでおけばよかったなと、今更ながら、ちょっと後悔してます。

議決権行使だけなら、2択なのでそれほど手間ではないのですが、そのあとのアンケートが鬱陶しいんだよな〜(←当選をもらうには、アンケートへの協力も必要です!)

三井住友信託銀行さんには、そこらへんの事情をよく考えてほしいです。。。

コメント

  1. 青柳照雄 より:

    IPOに取り組んだ方が、良いと思われます。資金力も必要ですが。