FX自動売買(リピート注文)は本当に儲かるのか?身銭を切って検証中です。
相変わらずほったらかしにしたままですが、さて、先月(2020年2月)までの運用結果はどうだったでしょうか?
自動売買の設定内容
運用結果をお伝えするのに先立って、まずは自動売買の設定内容についてご紹介します。
自動売買の具体的な設定については次の表のとおりです。一定間隔ごとにエントリー注文を仕掛け、利食いが行われた場合に、同じエントリー注文を繰り返す単純な仕組みです。マネーパートナーズの「連続予約注文」を利用しています。
EA(エキスパートアドバイザー)などによる複雑なロジックを用いているわけではありませんので、とても分かりやすいです。
設定A | 設定B | |
プラットフォーム | マネパ「連続予約注文」 | 同左 |
通貨ペア | AUD/NZD | 同左 |
買い注文仕掛け範囲 | 1.015〜1.095 | 同左 |
売り注文仕掛け範囲 | 1.050〜1.130 | 同左 |
注文密度及び注文本数 | 8pips刻みで買い・売り各100本 | 5pips刻みで買い・売り各160本 |
注文1本当りの取引量 | 1000通貨単位 | 2000通貨単位 |
利食い幅 | 50pips | 80pips |
設定Aと設定Bの2種類の設定で運用しています。設定Aと設定Bの違いは、注文数と利食い幅です。
注文数の違いは、それぞれの設定を稼働させるときに投入した資金量が違うためです。設定Aは15万円の元金(証拠金)です。設定Bは30万円の元金(証拠金)です。それぞれの資金量に応じた注文数としてあります。
2つの設定を運用している主目的は、利食い幅の違いがパフォーマンスに与える影響を検証するためです。中長期で運用して、利食い幅の広狭が運用結果にどのような影響を及ぼすのかを検証し、最適な利食い幅のヒントを探ろうとしています。
なお、設定についての細かな考え方はこちらの記事でご紹介しています。ご興味があればお読みください。
月次の運用結果
それでは、直近までの運用結果をご覧ください
設定A(利食い幅50pips)
利食い幅が50pipsの設定Aの運用結果は次のとおりです。
実現した利益(①) | 含み益の増減(②) | ネット損益(①ー②) | 備考 | |
2019.1〜2020.1 | 13,844 | △7,438 | 6,406 | 1年間 |
2020.1.1〜2.1 | 411 | △4,095 | △3,684 | 32日間 |
2020.2.2〜3.1 | 749 | 4,484 | 5,233 | 29日間 |
設定B(利食い幅80pips)
利食い幅が80pipsの設定Bの運用結果は次のとおりです。
実現した利益(①) | 含み益の増減(②) | ネット損益(①ー②) | 備考 | |
2019.1〜2020.1 | 49,940 | △13,274 | 36,666 | 1年間 |
2020.1.1〜2.1 | 1,361 | △10,556 | △9,195 | 32日間 |
2020.2.2〜3.1 | 2,375 | 10,138 | 12,513 | 29日間 |
運用結果の評価は?
設定Aと設定Bの両方とも、含み損が減少しました。
現在の自動売買の設定では、1.0725の水準を中心として、その上下一定の範囲で売りと買いのエントリー注文を仕掛けています。
このため、豪ドル/NZドルがこの1.0725の水準に近ければ近いほど含み損が減少し、この水準から遠く離れれば離れるほど含み損が増加する構造になっています。
2月の豪ドル/NZドルは1.04台の半ばで取引を終えています。1月末は1.03台でしたので、その分含み損が減りました。
実現益は、為替の変動が少なかった1月よりは増えましたが、依然として小幅にとどまっています。
引き続き、長い目で運用状況を確認していく予定です。
利食い幅設定の違いによるパフォーマンスの差
続いて、設定Aと設定Bとを比較して、利食い幅が運用結果に与えた影響を見ていきましょう。
設定Bの注文量は、設定Aの注文量の3.2倍ですので、両者の比較が可能となるよう、設定Aの注文量が設定Bと同じだったと仮定して設定Aの結果に調整を加えたものが次の表です。調整を加えるといっても、単に設定Aの結果を3.2倍しただけです。
○2020.2.2〜2020.3.1のパフォーマンス比較
設定A調整後(利食い幅50pips) | 設定B(利食い幅80pips) | |
実現した利益① | 2,397 | 2,375 |
含み益の増減② | 14,348 | 10,138 |
ネット損益(①ー②) | 16,745 | 12,513 |
2月の運用結果を見ると、利食い幅の狭い設定Aが利食い幅の広い設定Bを上回るパフォーマンスを見せました。
実現益については、両者ほぼ同水準です。設定Aは利食い幅の狭さをこまめな約定による手数の多さでカバーしたということでしょう。小刻みな上下動を繰り返す場面に強そうです。
これまでは、設定Bのほうが良いパフォーマンスが見られる傾向にありましたが、2月は珍しく設定Aが健闘しました。
まとめ
2月の後半は、新型コロナウイルスに対する懸念が為替や株式市場にもかなりの影響を及ぼした印象でした。しかしながら、豪ドル/NZドルは、それほど影響がないようです。
この2通貨は値動きの相互の連動性が高く、ボラティリティが低いので、このような世界のマーケットが大荒れの状況でも、安心してほったらかし運用ができます。
豪ドル/NZドルの最大のメリットと言って良いでしょう。
とはいえ、病気の蔓延が収束し、一刻も早く正常化に向かうことを祈っています。
引き続き運用結果については、継続的にお知らせしていく予定です。
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