主婦のお得技 優待クロスと確定申告①(はじめに)

税金

ウチの奥様はほぼほぼ専業主婦です。

優待クロスをやっていますので、配当収入がありますが、それを上回る配当落調整金の支払いがあります。

そのほかに、雑所得が少々。たまにIPOや立会外分売に当たったりするので、株式等の譲渡益も少しあります。

プラプラしてないでパートでもいけよ、とか思いますが、たまに言うとすごく不機嫌になります。

こんな奥様なので、確定申告も無縁かと思いきや、そうではありません。真実は真逆です。実は、こんな奥様だからこそ、確定申告すべきです。

なぜ、確定申告が必要なのか

主婦のAさん(←ウチの奥様です)は、最初は、優待株を少し保有しているだけでした。優待クロスをやるようになるのは、まだ先の話です。

優待企業の株式をを5、6銘柄ほど保有。配当金は1年間で3万円前後でした。証券会社の特定口座(源泉徴収あり)で株式を保有していますので、税金の処理は証券会社が勝手にやってくれます。確定申告などしたことはありません。

ところが、よくよく調べてみると、基礎控除(所得税の場合38万円)があるので、年に数万円程度の所得であれば、全く税金(所得税)を支払う必要はなかったのです。

ところが、確定申告を行わなかったため、証券会社によって天引きされた税金は、そのまま納税されたままになっていました。本来、納税しなくてよかったお金です。

このお金は、確定申告によって取り戻せます。

Aさんは、この事実に気づいたあと、過去5年分の確定申告書を提出し、1年あたり6,000円ほど、5年分で30,000円以上の税金を取り戻すことができました。(←実話です。)

本当は、もっとさかのぼって確定申告書を提出したかったのですが、税法上、還付申告は、所得が生じた年の翌年度から5年間しか提出できないことになっています。

それ以前に納めた税金は、もう取り戻すことができませんでした。(←全部実話です。)

優待クロスを開始後は・・・

その後、Aさんは優待クロスを始めました。少ない月だと0〜2銘柄程度、多い月だと8〜10銘柄程度クロスします。

1年間に受けとる配当は、もともと保有している株式の分も合わせて、15万円ほどです。

配当所得も増えたのですが、クロス取引に伴って株式等譲渡損失も多くなりました。証券会社では株式等譲渡損失を配当所得から差し引いて税金を計算してくれるので、天引きされる税金はそれほど多くありません。

確定申告によって、払った税金は全額取り戻せますが、もともとそれほど天引きされていませんので、戻る税金の額はたかが知れています。

しかし、Aさんは、毎年確定申告しています。

実は、Aさんの狙いは、もっと別なところにありました。

確定申告をすることによって、配当の受取りについては、基礎控除のおかげで納税しなくても良くなります。一方の株式等譲渡損失については、配当所得から差し引くのではなく、そのまま損失として翌年度以降に繰り越すことができるようになります。

損失を繰り越したおかげで、翌年度以降、Aさんは株式の売買で利益を上げても、ほとんど税金を払わなくて良くなりました。

本来は、株式の売買で利益を上げた場合、その利益の約20%を税金として国及び地方に納めることになります。ところが、Aさんは、損失を繰り越していますので、それを利益から差し引くことができます。損失を差し引くことによって利益を帳消しにできるので、Aさんは、税金を払わなくて良くなるのです。

実際、Aさんは、IPOやら立会外分売でたまに利益をあげますが、税金を払ったことはありません。一旦は証券会社の特定口座で天引きされますが、確定申告で全額戻ってきます。(←すべて実話です。)

結局Aさんは、確定申告を行ったおかげで、配当金を受け取っても税金を払わずに済み、加えて、株式の売買で利益を上げても税金を払わなくて良くなりました。

確定申告をしよう

もうお分かりですね。

優待クロスをしていても、経費が嵩むので税金もあんまり取られてないよ、と思っていたあなた、それは全くの認識違いなのです。

実は確定申告をしないでいると、本来払わなくてもよい税金が払ったままになったり、もっと少なくできる税金を少なくできなくなったりしているを可能性があるのです。少なくともAさんは、そうでした。

というわけで、Aさんは毎年、確定申告に余念がありません。でも、自分でやるのは面倒くさいし、小難しくてよく分からないので、旦那にやらせます。(←悲しいですが、実話です。)

旦那さんはかわいそうです。旦那さんだって、最初から詳しいわけではありません。

毎年この時期になると、「確定申告をどうすれば一番お得なんだっけ?」と、決まって同じ質問に悩みます。そして、また一から調べ直したりしています。

旦那さんは考えました。

毎年一から調べ直すのは、もう面倒だ。そんな無駄なことをやらずに済むよう、税の仕組みと最もお得な確定申告のやり方を整理してまとめておこう。

そう。これはあくまでもAさんの旦那さんの備忘録です。Aさん一家のこれまでの経験を踏まえて、毎年の確定申告作業の際の参考として役立つよう、できる限りわかりやすくまとめておくつもりです。

似たような状況の方には参考になるでしょう

内容は、あくまでも、Aさんの家族の必要性からまとめてあります。このため、収入が無いか、あっても比較的少ない主婦や子供さんの確定申告にはかなり役立つと思います。

でも、まったく状況が異なる御家庭には、あまり参考にならないかもしれません。

過去5年間は、さかのぼって税金を取り戻せます

個人の確定申告シーズンが終わったこの時期に、こんな連載をはじめるなど、なんとも間が抜けていますが、ある意味、個人的な備忘録でもあるのでご容赦ください。

ただ、今年に限っては、新型コロナウイルスの影響で申告期限が4月16日まで延長されていますので、まだまだお役に立てる可能性があります。

また、還付申告(納めすぎた税金を返してもらう申告のことです)であれば、過去5年分をさかのぼって申告することが可能です。もちろん、去年(令和元年)の分を、今年の申告期限(4月16日)の後に申告することだって、全然問題ありません。

もし、この連載を読んで最もお得な方法が見つかれば、過去にさかのぼって払いすぎた税金を取り戻すことが可能でしょう。

それでは、いよいよ本題に入ります。申し訳ありませんが、次の記事をお待ちください。

coming soon!

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