あおぞら銀行(8304)株主優待。金券銘柄の一角。年4回の優待は有効に使えるのか?

青空

あおぞら銀行(8304)は1年に4回も優待月があります。3月、6月、9月、12月です。年2回優待の企業は珍しくないですが、年4回も優待がいただける企業は貴重ですね。

しかも、それほど人気銘柄ではないので、優待取得は容易です。権利日直前でも残っていることが多いです。

有効活用できれば有意義な優待ですが、どのような優待でしょうか?その内容と使い勝手を詳しくお伝えします。

優待はJTBナイスギフト

あおぞら銀行の優待は、取引内容に応じていただける商品券(JTBナイスギフト)です。

JTBナイスギフト
JTBナイスギフト(JTBウェッブサイトから引用)

取引条件とそれぞれに応じてもらえるギフト券の金額は下の表をご覧ください。

あおぞら銀行優待

申込に優待券が必要。投資信託と仕組債等はどちらか一つです。

優待利用に当たっては優待券が必要です。優待券の有効期限はたっぷり1年間あります。

優待券は次の写真の通り左右2枚綴りとなっており、左が円定期預金の申込用、右が投資信託又は仕組債等の申込用となっております。

あおぞら銀行優待

投資信託又は仕組債等の申込用は1枚しかありませんので、どちらか一方でしか使えませんね。株主優待に同封されていた「利用の手引き」にもそのように記載されています。

優待券利用の注意事項は他にもあるぞ

優待利用に当たって、「利用の手引き」には以下の注意事項が記載されています。十分留意しましょう。

  • 優待の利用は株主本人のみであること
  • 優待券の利用は、インターネットバンキングでの取引は対象とならないこと
  • 優待券の利用は、BANK支店口座における取引は対象とならないこと

金利の高いBANK支店で使えないのは残念です。

取引条件は?

それでは、JTBナイスギフトをいただくための取引条件を詳しく見ていきましょう。

500万円以上の円定期預金で3000円ギフト券。中途解約に注意!

株主優待の利用の手引を見てみましょう。

あおぞら銀行優待

特に注意すべき大事な点は以下の4点でしょうか。

  • 新規の資金であること
  • 3ヶ月以上の定期預金(又は仕組預金)に預け入れること
  • いくら多く預けても、3000円分しかもらえないこと
  • 中途解約の場合はギフト券は返却となること

新規の資金とは、定期預金設定の2ヶ月前以降にあおぞら銀行に預けた資金となっています。したがって、同じ資金を3ヶ月ごとに定期預金に預け入れ直しているだけでは、ギフト券はいただけませんね。残念です。

また、中途解約も不可です。預け入れてすぐ解約する作戦も使えませんね。500万円をきっちり3ヶ月間寝かせるしかなさそうです。

500万円を3ヶ月預けるとして、もらえるギフト券3000円を利率に換算すると年利0.25%分に相当します。預金金利がこれだけ上乗せされると考えることもできますが、果たしてどれほど魅力的でしょうか?円預金としては悪くはないですが・・・。当面向こう3ヶ月ほど使う予定のないお金あれば選択肢となり得るかもしれませんね。

株式投資信託で100万円ごとに2000円ギフト券

投資信託についても、まず「利用の手引き」を見てみましょう。

あおぞら銀行株主優待

注意すべき点は、対象が株式投資信託だけで公社債投資信託は対象外というところでしょう。他に注意すべき点は特にないようですが、強いていえば購入上限が3000万というところでしょうか。もらえるギフト券は6万円が上限となりますね。

仕組債・外貨建て債権で100万円ごとに2000円ギフト券

仕組債等についてもまず「利用の手引き」をみてみます。

2019.6あおぞら銀行株主優待

これについても特に注意すべき点はありません。購入上限は投資信託の場合と同じく3000万です。

仕組債は、株価指数など対象となる資産の価格があらかじめ決められた水準を越えなければ高い利率が支払われるような投資商品ですね。あらかじめ決められた水準を越えてしまうと(これをノックインといいます)、償還価格が顧客に不利なものに変わるので、損失を被る可能性が高いです。

メッシュはリスク選好型の投資は好きですが、リスクが分からないものには投資しない主義です。仕組債はよく分からないので買うことはありません。でも、興味のある方は優待利用を検討されても良いと思います。

まとめ

当面の資金に余裕があって、定期預金や投資信託、仕組債等にご興味のある方は、あおぞら銀行の優待利用を検討されても良いと思います。年に4回も優待取得のチャンスがあります。

でも優待族の場合は、1〜2ヶ月ならともかく、3ヶ月以上寝かせておける資金は少ないかな?資金に余裕のないメッシュは、あおぞら銀行の優待利用はかなり厳しそうです。

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