
昨年来の現渡(品渡)有料化や貸株料引上げで、散々な評判のauカブコム証券。
顧客本位とは思えないような所業の数々で、悪く言われるのも仕方ないと思いますし、自業自得でもあるわけですが、それでも、結構auカブコムを重宝している自分に最近気が付きました。
特に5月の銘柄では、当月に入ってからの一般信用売りの在庫数に関して、他の証券会社を大きく引き離しています。
具体的には、以下の銘柄が目に付きますね。
- クリエイトSDホールディングス(3148)
- ニッケ(3201)
- コスモス薬品(3349)
- ツルハホールディングス(3391)
- クスリのアオキホールディングス(3549)
これらの銘柄では、auカブコム証券が一般信用売りの在庫をかなりの量確保してくれていますので、他の証券会社で無理して早くクロスする必要がなさそうです。
実際、5月13日が権利付き最終日だったツルハホールディングス(3391)は、auカブコム証券のおかげで誰もが直前に余裕でクロスできました。ウチの奥様も喜んでました。
私はちょっと早めにSMBC日興証券でクロスしたのですが、勇み足だったようです。
auカブコム証券は、取引コストの面では完全にSMBC日興証券に劣後してますが、その分かえって在庫の残数が豊富なので、時として、直前まで引っ張って最小限の日数でクロスすることが可能です。
トータルとしてのコストは、SMBC日興証券で早めにクロスするより安くなることも珍しくありません。結構重宝します。
特に今月は、その傾向が顕著な印象です。
5月銘柄は、かなりauカブコム証券にお世話になることになりそうです。余裕で構えていられます。
auカブコム証券の利点をもう一つ。制度の改悪が目立つ同証券ですが、変わらぬ良い点もいまだに残っています。
その最たるものは、権利日直前であっても、金利の安い一般信用売り(長期)でかなりの銘柄の取引をさせてくれるところです。
他の証券会社(楽天証券、マネックス証券など)は、権利日まで一定期間を切ると、金利の高い一般信用売り(短期)での取引に切り替えてくるため、かなりのコスト高になります。でも、auカブコム証券は違います。
そのため、権利日直前だと、auカブコム証券のありがたさを感じることが多いです。逆に、長期のクロスの場合は、貸株料引上げのせいで、auカブコム証券は使えない子になりました。
長期クロスでの利用価値はなくなりましたが、短期クロスに限っては相変わらずの存在感を発揮し続けるauカブコム証券。優待クロスの世界で、独特のポジションを堅めつつあるようです。
でも、そんなポジションを本当に会社として狙っていたのかな?それは、はなはだ疑問です。
せめて、現渡(品渡)の有料化だけでも撤回してくれると、もっと使える子になるんだが・・・。これのおかげで無駄に手間がかかるのよ〜
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