少し前の話になりますが、長瀬産業(8012)から優待変更の発表がありました。
同社は、3月優待実施企業で、6ヶ月以上保有だと、優待価値が倍増します
変更があったのは長期認定の部分です。
詳細は下記リンクを見ていただくとして、要点をいいますと、これまで9月は株数に関わらず保有のみ確認していたのを改めて、2020年9月からは100株以上保有しているかどうかを確認するようにしたという内容です。
【公表資料】株主優待制度における１単元(100株)未満保有の取扱い変更に関するお知らせ
9月に空クロスが必要になったということで、それ自体は珍しいことではないのですが、問題は発表のタイミングです。
公表したのは2020年10月2日。ちょうど、9月の空クロスが間に合わなくなるのを見計らって発表したかのような絶妙のタイミングです。
大多数の端株投資家は空クロスはやっていないでしょうから、来年3月に長期保有の優遇を受けられる権利を奪われたことでしょう。
ちなみに私も端株でつないでいますので、ここ2年ほど、長期認定の優遇を受けておりました。下の写真が、長期保有（6ヶ月以上3年未満）の3,000円相当の優待品です。
しかし、もうこの優待を来年3月にいただくことはなくなりました。あべし！
ただ、話はそこでは終わりません。
長瀬産業が長期保有株主の優遇策を初めたのは2018年3月期からです。参考までに2018年2月の会社発表（長期優遇導入に関するもの）も載せておきます。
6ヶ月以上保有の優待をグレードアップし、3年以上保有の優待はさらにグレードアップするという内容でした。
【公表資料】株主優待制度の変更に関するお知らせ（2018年2月）
そして、そこからちょうど3年目が、次回3月の優待のはずでした・・・。ところが、それを目前に霹靂一閃、驚天動地、まさかのゴールポストずらしです。
私も、上記会社発表を踏まえて、2018年3月から端株を保有しています。次回の優待である2021年3月には保有期間が3年を超えますので、さらに優待品がグレードアップする予定でした、
ちなみに、長期保有（3年以上）の優待品はコレです。5,000円相当の商品です。
平穏無事で波静かであれば、来年3月には、上記の優待品がもらえていたはずですが、その期待は露と消え去りました。諸行無常。人の世は儚いですね。
私も端株でつないでいるだけの「なんちゃって株主」なので偉そうなことを言う立場ではありませんが、それでも株主であることは紛れもない事実です。
石の上にも3年でずっと待ち続けたものが、直前の制度変更でリセットされました。試合終了直前で脳天逆落としを喰らった気分です。
私のように2018年からの端株投資家はほかにもかなりいらっしゃると思いますが、会社側は、これらの人にグレードアップの優待品をあげるのが直前で惜しくなっちゃったんでしょうか？セコいにもほどがあります。
そもそも、今回の変更内容は、取締役会には付議されたんでしょうか？株主優待の導入や変更は取締役会で決定されるケースが多いと思いますが、そのような記載は、今回の優待変更の発表の中にはありませんね。付議されたとしても、取締役会は何時やったのか？なぜ、発表のタイミングが9月の権利日の後になったのか？
疑問はつきません。
すみません、完全に愚痴になってます。3年間の我慢のはけ口を求めているのがバレバレですね(^^;)
端株投資にはこのようなリスクがあると頭では分かっていたはずなのに、いざその立場に置かれてみると、やっぱり悲しいですね。それにしても今回の変更はえげつないな・・・
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