楽天(4755)から2020年12月期の優待内容が発表されました。
はっきり言いますが、この会社の優待は毎年悪くなる一方ですね。だんだん魅力が薄れてます。モバイル事業で大コケしてますので、経営的にも余裕がなくなってきたのかな?
つい先日、会社から発表されたものがこちらです。
発表によると、100株保有の場合の優待内容は以下のようになっております。
- 楽天キャッシュ 500円
- 楽天トラベル国内宿泊クーポン 1,500円分
楽天キャッシュは昨年と同額、楽天トラベルの国内宿泊クーポンは昨年は2,000円分でしたので、500円減額されております。
500円の減額はもちろん改悪ではあるのですが、問題の核心はそこではありません。
会社発表の中の楽天トラベルクーポンに関する注意書きをよく見ると、以下のような記述がありました。
もうお分かりですね。※6の部分です。
1500円のクーポンは、15,000円以上の宿泊料金にしか使えなくなりました。昨年までは、こんな制限はありませんでしたので、リーズナブルなビジネスホテルでもクーポンが使えましたが、今後は使えなくなります。
大改悪ということで間違いないでしょう。ゴミ優待になりました。
同じような優待では、H.I.S.(9603)のケースが有名で、こちらは12,000円以上の旅行商品で1枚使える1,000円券なのですが、金券屋の買取はよくて100円ぐらい、悪くすると10円ぐらいの代物です。
でも、H.I.S.の優待券は紙クーポンなので、いくら安くても売りにいけるだけマシです。楽天の優待は、売ることすらできません。ほぼ無価値に近いと言って差し支えないです。
こんなクソ優待にした楽天経営陣の意図は分かりませんが、楽天トラベルの利用促進に水を差すことだけは確かです。一体、何を考えているんでしょうね。モバイル事業の不振でそれだけ追い詰められているのかな?
楽天キャッシュの方は、ほぼ額面通りの価値がありますので、機会があれば優待クロスはするかもしれませんが、優先順位は下の方です。最終日に残っていればクロスするぐらの感覚で十分ですな。
それにしても、楽天グループのウェッブサイトは、どこを訪ねても楽天モバイルの広告がギラついて鬱陶しいですね。
消費者のほとんどは、たいして安くもない楽天モバイルになんか興味がありませんので、そのことも考えた消費者目線のウェッブサイトづくりに努めてもらいたいです。
そもそもキャリアの一角といっても、まだまだMVNOに毛が生えたぐらいの実力でしょうから、2,980円って高いんですよ。データ量無制限なんてほとんどの人は必要ないわけだし、相場は1,000〜1,500円ぐらいですよ。経営陣はそんなことも分からないんでしょうか・・・
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