
ワタミの株主優待の価格が暴落しています。
相次ぐ優待改悪が原因です。
改悪の第一弾は、2020年9月期の株主優待です。このとき、テイクアウトでの利用ができなくなりました。また、「から揚げの天才」などの店舗でも利用不可になりました。
【関連】ワタミ(7522)の優待が改悪!コロナ対策をないがしろ。ブラック企業の復活か?!
新型コロナの影響で、蜜をさけるためお持ち帰りが世間でも推奨されていたこの時期、その動きに逆行するような改悪が実施され、衝撃を受けたのを覚えています。新型コロナ対応に水を指すような同社の姿勢には、各方面から批判が寄せられました。
そして、改悪の第二弾は、2021年3月期の株主優待で実施されました。ランチタイムでの使用ができなくなり、会計時に1人1枚までしか使えなくなりました。
【公式】株主優待制度の変更に関するお知らせ(2021.2.12)
どこまで、株主をいじめれば気が済むんでしょうか。株主優待を廃止しないだけマシなのかもしれませんが、優待の使い勝手は格段に悪くなりました。
ヤフオクでの落札価格を見ると、最新の2021年3月期の株主優待(2022年5月利用期限)は、額面の30%程度の金額で落札されています。
以前の同社の株主優待は、額面の90%程度で落札されていましたから、まさに大暴落と言って良いでしょう。
1人1枚(500円)までしか使えませんので、残りは自腹です。優待を餌に株主を店舗に誘い込み、大部分の会計は自腹で払わせようとする魂胆がミエミエです。支払いが少額にとどまるランチでの利用を封じ、株主からお金を巻き上げる算段は整いました。
この会社は、株主をカモとして見ているようですね。苦境でもあえて優待を廃止しない理由は、どうやらここらへんにありそうです。カモがネギを背負ってこなくなる・・・。ブラックな企業が考えそうなことです。
かつては、従業員を無念の死に追いやり、日本を代表するブラック企業と名指しされた同社ですが、そのイジメ体質は、やっぱり変わっていないようです。
いまさら真っ白なホワイト企業になれとまでは申しませんが、せめて株主をカモにするのはやめましょう・・・
一生懸命働いている従業員の方もたくさんいらっしゃいますし、チェーン居酒屋としては料理の質もまあまあ悪くないだけに、世間に背を向けるような企業姿勢が悔やまれますね。
そんなワタミ(7522)も、経営が本当に苦しいようで、日本政策投資銀行の支援を仰ぐそうな。
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公的資金に頼るのもいいですが、公(おおやけ)のお金を使うのであれば、せめて、社会全体の取り組みに水を指すような行為だけはやめてもらいたいですね。
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