最近、Yahoo!のポータルを開くと、日本郵政(6178)のPOの広告がやたらと出てきます。
広告にたくさんお金をかけてるご様子。。。
ワタシ、ヤフーファイナンスをヘビーに利用してますので、おそらく、この手のターゲット広告の標的に真っ先にされちゃうタイプです。
POも好きで、ちょくちょく申し込むんですが、この日本郵政の案件だけは、ちょっと悩みますね。
超大型案件だけに、申し込めば、たっぷりと割当てはもらえそう。
大手・中堅の証券会社では、軒並み取り扱いがあって、ネットからでも申し込みができるので、その気になれば手軽かつ即座に申込みは終了します。
今回は第3次売出しということですが、申し込むかどうかを決める前に、まずは、過去の結果も見ておいたほうが良さそうです。
結論から言うと、過去の2回の売出しは、いずれも、ずっこけることなく、堅調な結果でした。
まずは、第1次売出し。日本郵政(6178)は、2015年11月4日に政府が保有する株式を売り出すかたちで上場(IPO)されましたが、これが、第1次売出しです。
このときは、1,400円の公募価格に対し、上場初値は1,631円(+16.5%)で、多くのIPO投資家に利益をもたらしました。
次は、第2次売出し。2017年9月29日に実施されたPO(公募売出し)で、やはり政府保有株の売出しです。1,322円の公募価格でしたが、受渡日の寄付価格は1,309円で、公募価格を下回りました。
ただし、受渡日(2017/9/29)が配当落ち日の直後でしたので、配当落ちの金額(25円)を考慮すると、わずかにプラス(+0.9%)でした。
過去の2回の売出しは、いずれも、公募価格を実質的に上回る市場価格となり、投資家に利益をもたらしています。
ここで重要な点をもう一つ。
もう一度、過去の売出し時の株価を、現在の株価と比較しながら眺めてみましょう。以下は、いずれも受渡し時点での市場の寄付価格です。
- 第1次売出し時 1,631円(2015/11/4初値)
- 第2時売出し時 1,309円(2017/9/29寄付き)
- 第3時売出し時 911.9円(現時点の株価。とりあえず、2021/10/19の寄付き)
見事なまでの右肩下がりです。これは、完全にババ抜きのババなのか。あまりホールドしたくないことだけは確かです。間違っても、配当利回りにつられて長期保有とか、考えないほうが良さそうです・・・
さて、過去の経緯はわかりましたが、問題は、今回の第3次売出しにどう対応するかです。
かなりの大型案件なので需給の悪化が懸念されますが、自社株買いの実施など、同時に需給対策も打ち出されています。
過去の例からみても、堅調な値決めになる可能性もそれなりにありそうです。配当利回りは高いので、もしかしたら投資家にも一定の需要があるのかもしれません。
一方で株価は、上場以来、日経平均がどんどん上がるのを尻目に、逆行安を続け、ずっと保有している投資家は悲惨です。
図体がでかすぎてガバナンスが効いておらず、不祥事が絶えないグループの体質も大きな問題です。長期的な安定成長は、おそらく見込めないでしょう。中国の国営企業って、きっとこんな感じなんでしょうね。
以上を踏まえると、短期的な勝負と割り切るのなら、一応、妙味がありそうです。でも、市場全体の雰囲気も、リスクオフムードに傾きつつあるようなので、仮に結果オーライでも、それほどの利益は期待できないかと・・・。一歩間違うと、地雷案件と化すでしょう。
一方、長期的なお付き合いは、絶対に避けたい銘柄です。配当利回りは高いですが、それを上回る株価の下落を続けています。
ワタシは、もう少し、考えます・・・
どちらかといえば、気持ち的にはネガティブ寄りで、無理して大量に申し込む考えはないです。でも、一種のお祭りのようなものなので、お付き合い程度には申し込むかもしれません。。。
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