東京オリンピック2020がすごいことになってますね。
明日(7/23)が開会式というのに、この有様です。
もはや、関係者の過去の失敗を暴き立てては社会的に抹殺していく、リアル公開処刑ショーと言って良いですね。
作曲家も絵本作家も元お笑い芸人も、10年も20年も前の過去の言動を理由に、潔癖の五輪村から追放されました。
過去の言動がたとえ受け入れがたいものであったとしても、10年も20年も、いやそれ以上も前の言動で一生責め続けられるとすれば、いくらなんでも度を超えてます。
誰でも、無知や幼さ、熟慮の足りなさによって人を傷つけてしまうことはあると思いますし、そのような過去の言動は、もはや本人がいくら努力しても変えることはできません。それをいつまでも許さないとすれば、そんな生きづらい世の中は地獄ですね。
追放されたお三方も、過去の過ちは過ちとして、その後はそれぞれの道で立派な仕事をしてきた人ばかりです。過去に人を不幸にした何十倍、いや何百倍も、世の中の人に幸せや感動を与えてきた人たちなのです。
もちろん、そんなのは傷ついた人にとっては何の言い訳にならないかもしれませんし、本人達がそんな言い訳をすることもありません。皆さん、潔く去っていかれましたが、でも、過去の汚点ばかりを蒸し返し、それに遥かに勝る本人の良いところを一切見ようとしないようなことを続けていては、人間の心に不寛容の精神を植え付けた恥ずべき大会として、東京オリンピック2020は人々に強く記憶されることになるでしょう。
お互いを思いやる共通の価値観のもとに人々が集う平和の祭典としての五輪は、もう台無しですね。
組織委員会の森喜朗前会長が辞任したときから、過ちを犯した人間をとことんまで追い詰めないと気がすまない社会的な度量の狭さを感じていました。あのときも、問題発言は間違いなく問題だったと思いますが、本人がそれを謝罪して撤回しても、辞任に追い込むまで世の中の批判は出続けましたね。
このような風潮は、やはり改めるべきだと思いますし、五輪の運営に関わる日本のリーダーの皆さんには毅然とした矜持を見せてもらいたいですね。
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