年明けからかなりの下落を続けたあと、足元の株式市場は下がるでもなし、上がるでもなし、なんだか方向感が見えません。
小康状態とでも言うんでしょうか。
欧米のインフレに起因する利上げ観測については、ここ数ヶ月で徐々に株価に織り込まれきた印象ですが、ウクライナ危機については、連日大きく報道されている割には、株価に全く織り込まれていないような感じを受けます。
どうやら、今の株式市場では、ウクライナ危機は起きないことになっているらしい・・・
でも、ロシアのウクライナ侵攻が現実のものになれば、世界の株価は間違いなく大暴落するでしょう。
日本の株式市場では、グロース株を中心にここ1、2ヶ月でかなり売り込まれた銘柄が目に付きます。ちょっと売られ過ぎの感もあるので、中長期の保有を前提に、少し仕込んでおこうかとも思っているんですが、最大の懸念は、やはりウクライナ危機ですね。
どうせ株を買うなら、ウクライナ危機で下がりきったところを買いたい・・・。でも、このままウクライナ危機は起きないような気もするし・・・
なんとも悩ましいです・・・
ちなみに、適度な現物株式の保有は、優待クロス取引ととても相性が良いです。
優待クロス取引では、貸株料を年がら年中支払っているので、どうしても恒常的に株式の譲渡損失が生じます。ある程度現物株式を保有して、安定的に配当所得を得られるようにしておけば、その配当所得と貸株料による株式の譲渡損失を相殺できるので、実質的に、配当所得があっても税金を支払わなくて良くなります。
本来であれば、配当所得は2割の税金をとられますので、これは大きいです。
単純に説明すると、以下のようになります。
10,000円の配当があれば、通常、2,000円を税金で持っていかれます(注:復興税があるので、本当はもう少し税額は大きいです)。でも、貸株料の支払いが10,000円あれば、その分が株式の譲渡損失となりますので、これと先程の10,000円の配当所得が相殺(損益通算)されて、支払う税金は0円となります。
個別の株式の取得はリスクが大きいと思えば、ETFの取得でも大丈夫です。ETFなら分散投資なので、リスクを少し抑えられます。
注意点を一つだけ。NISAを使って取得してはだめですよ。NISAを使うと配当所得を損益通算できません。というか、NISAの場合は、そもそも配当所得が非課税なので、節税を気にする必要はないんだが・・・
NISAを使える人は、NISAを使えばよいのかもしれませんが、デメリットもあります。最大のデメリットは、NISAで取得した株式の株価が下がって損失が生じた場合に、その損失を他の株式の利益の穴埋めに使えなくなることですね。
税金って面倒くさいですね。。。
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